ごあいさつ
挑戦し続ける100年企業を目指して
すこやかで、ゆたかな未来をつくるメーカー
私達ネムール株式会社は70年以上に渡り眠りに関する商品を作り続けてきました。これは「人類の睡眠環境の進歩発展に貢献する」ためですが、弊社では単に寝具を作り提供するだけではなく、一歩踏み込んで間接的に眠りに影響を及ぼす環境の改善を含めた提案を常に行ってまいりました。しかし、睡眠の質は上がったという公的なデータは残念ながら見て取れません。
また使い捨てのような寝具が、いまだに大量に作られるのを見ると残念に思います。
家具でも何でも、選ぶには基準が必要ですが、自分の体で試すしかないのが正直なところです。しかし、高度化した現代の技術を使えば、最短期間で快適な体にピッタリのものを店頭あるいはオンラインで選ぶことも可能です。欧米化した文化の中でなにをどうしたらよいのか基準がない寝具選びを快適なものにするために、必要だが存在しないものをわたしたちが提供していきたいと考えております。
そこで私達メーカーサイドだけでは、社是の達成は不可能と考え、「商品選択時にオーダーメイドのように体に合った商品を提供しやすく睡眠環境を整える事業」「SDGsに沿い環境を損ねず、長年の文化に則り歴史のある素材を提供することで、環境保全に貢献する事業」などを行うこととしました。糸の生産背景や販売現場とスクラムを組み、「購入したのに合わない」や「環境負荷の高い商品と知らずに購入」といった事例を一件でも減らせるよう努力しつつ、事業として存続することで長くSDGsの取り組みを続けられるよう努めてまいります。
地球環境問題対策と継続する経営の両立を目指して
これまで私達は、お客様に喜ばれる良いモノを作ることにさえ主眼を置いておけばいい時代を生きてきましたが、特に新たに開発するモノ、販売するモノは「SDGsを意識した環境保護」を出来るだけ多く加えなければなりません。
地球環境問題に対してどなたも感じておられるように単独でのチカラは非常に小さく心が折れそうになります。
継続して向き合っていく人・団体・会社が世界中で増える事で一歩ずつでも改善に向かいたく、弊社も前向きに努力して参ります。
「ねむり通® 」の文化を提案
古くから欧米ではベッドを使って睡眠をとってきた関係で、ベッドで寝る際に自分が使う寝具はこうあるべき、という判断ができる文化があります。
日本で言うところの「食通」や「茶道」と同様と言ったら言い過ぎかもしれませんが、少なくとも、各家庭や個人の判断であっても、自分で判断できるという面からすれば、いわば、「ねむり通」或いは「ねむり道」と置き換えたら分かりやすいでしょうか。このような文化は、今の日本にはありません。
「自分の睡眠環境に合う寝具はこのようなもの」「このようなものならぐっすり自分は寝れる」という判断基準を持っているかどうかは、人生の三分の一を占める睡眠時間の充実度に大きく影響します。
1日8時間×80年=8×80×365=233600時間。
この膨大な時間から勘案すれば人生に大きく影響すると言っても決して過言ではありません。
日本では、ベッドや椅子が欧米から伝わり一般に普及してから、わずか70~80年程度で、自分に本当にあう寝具の選び方がわからず、多くの人が眠りについての悩みを抱えています。また、まくら難民と呼ばれる人は人口の4割ともいわれています。
花道や、茶道を古くから日本人が伝承し、大切にしてきたように、日本に上質な眠りの文化を醸成し、多くの「ねむり通」を育て、社会に送り出すことが私達の使命と考えています。
ネムールは人類の睡眠環境の進歩発展のため、商品開発を行っています。
私たちが寝具選びの
スタンダードを作ります。
※「ねむり通®」商標登録出願中
社是
社訓
商品を作る際に考えていること
60年以上繊維を始めとする様々なモノづくりをしている企業として、モノづくりに利他の心を吹き込むことを命題としてやってきています。安かろうを追求する会社が多い世界ではありますが、私達は商品に価値と意味を吹き込み、必要だが手に入れる方法がない消費者の皆様へ、日本の技術と日本の価格でバランスの取れた製品の提案を行い、もって必要な生活改善へとつなげられた時、利他となる商品を作る事を懸命に行い続けて参りました。
利益が減ることになろうとも、必要な機能は加えます。より世の為人の為になると言える商品となるよう、特に「電力使用量の減らせる可能性のある機能は、ここ10年来積極的に加えて来た大きなテーマです。どうか私共の作る商品が、環境改善の一環となれます事を心より念じつつ、本日も商品開発に挑んで参ります。
会社概要
名称 | ネムール株式会社 |
本社 | 〒990-8670 山形県山形市流通センター2丁目8番地の4 TEL.023-633-3580(代) TEL.023-633-3581 FAX.023-623-6442 |
事業開発推進部 直通 | TEL.023-633-3582 FAX.023-633-0048 |
資本金 | 4,250万円 |
設立 | 1964(昭和39)年4月10日 |
設備 | 【本社】 土地3500²/建物2000²/売場990² ミシン5台・コンフォーター2台 |
社員 | 20名 |
取引銀行 | きらやか銀行山形北支店 山形銀行流通センター支店 |
役員 | 代表取締役社長 佐藤裕樹 取締役会長 佐藤良樹 監査役 阿部恵二 |
事業概要
睡眠工学推進部
寝具も、自分の身体に合わせ自由に作る時代です。
私たちは、中島飛行機出身の創業者が古綿打ち直しで創業して以来、70年以上、一貫して天然由来の寝具を製造してきました。
しかし、寝具を製造する企業として、私たちにはずっと疑問がありました。
今の寝具は本当に寝る人の事を考えているのだろうか? もっとよく眠れる寝具は作れないのだろうか。
なぜこの形なのだろうか? よりよい形は無いのだろうか。
オーダー測定は、なぜこの測り方なのだろうか? よりよい測り方は無いのだろうか。
なぜこの材料なのだろうか? もっと人体に適した材料は無いのだろうか。
この問いに応えられる既存企業がないため、私たちは自分の力でこの永続的な問いに答えを出していくべく、ただの寝具ではなく、人間工学など様々な現在の叡智を日々更新しつつ結集した睡眠工学生産品を開発し、生み出す部署を会社の中心に置いて活動しております。
また今後は、各店舗様からご協力いただき集められた人体データを基にビッグデータ解析を行う事で、日本人に合った様々な形状のプロパー品を作ってまいります。
従来の寝具モデルにとらわれず、いかに一人ひとりの個性を大切にしたカスタマイズを真摯に実行するかを念頭に、地道に事業を展開して参ります。
事業開発推進部
脈々と受け継がれる挑戦するDNA。
中島飛行機出身の創業者が、終戦後工場から持ち帰った機械を古綿打ち直し機械へ改造することから始まった、挑戦するDNA。コンセプトマインドを持った付加価値の高い商品の研究開発を、企画検討の段階から資材調達、試作・製造まで行っております。
また、知的財産の整備と、公的第三者機関との協力関係により、“本物の効果を直に体感できる商品”の開発を常に心掛け、目指しております。
直接生活者と接することがないわたしたちは、生活者の生の声を吸収できるお客様とのコラボレーションが極めて重要です。お互いに成長できるよう多様な商品、売り方、販促物を提案し続け、清涼感を訴える繊維「ゼロクールシリーズ」では、120種の中から「ものづくり日本大賞」に選ばれました。
あゆみ
昭和 | 昭和23年 7月 | 山形市長町185番地で創業者、佐藤忠雄が古綿打ち直しを主体に創業。 |
昭和39年 4月 | 千歳製綿株式会社の名称に改組。 | |
昭和39年 7月 | 敷地内に新工場と寝具倉庫を新築。 | |
昭和41年 8月 | 通産省より「綿ふとんわた」についてJIS許可工場の認定を受ける。 | |
昭和49年 4月 | 「千歳製綿株式会社」を『ネムール株式会社』に社名変更。 | |
昭和62年 11月 | 昭和47年、52年、57年、62年、平成4年、9年山形税務署より優良法人として表敬を受ける。 | |
平成 | 平成2年 7月 | 工場増築、成型機を新設。 |
平成25年 4月 | 中小企業優秀新技術新製品賞受賞 | |
平成26年 12月 | イタリア オロビアンコ社とライセンス契約締結 | |
平成27年 11月 | 第6回経済産業省 「ものづくり日本大賞」優秀賞受賞 | |
平成29年 7月 | 創業70周年 | |
令和 | 令和元年 11月 | 寝姿勢測定3Dスキャナーの特許取得。以後関連特許の出願を続ける。 |
令和3年 6月 | ドイツ バウワー・フリストッフェ社との契約締結 | |
令和3年 9月 | 寝姿勢測定システムOEM開発第1号が店頭導入開始 |